
硫化水素ガス検知器は「どこで使うか」を基準に選ぶ
硫化水素(H₂S)は、下水道設備や排水処理設備などで発生することがある有毒ガスです。
特に、
- マンホール内作業
- 排水ピット
- 排水処理設備
- 汚泥処理設備
- 地下設備
- 貯留槽
などでは注意が必要です。
硫化水素は濃度が高くなると臭いで危険を判断できなくなることがあるため、ガス検知器による測定が重要になります。
しかし、硫化水素ガス検知器であればどれでも良いわけではありません。
使用する現場に適した性能を備えているかを確認することが重要です。
硫化水素ガス検知器選びで確認したい4つのポイント
1.測定範囲
最初に確認したいのが測定範囲です。
マンホール内や排水設備では、低濃度から硫化水素が発生することがあります。
そのため、十分な測定範囲と分解能を持つ製品を選ぶ必要があります。
また、測定値の変化を把握しやすいことも重要です。
2. 携帯型か固定式か
硫化水素ガス検知器には携帯型と固定式があります。
携帯型
- 作業者が携帯して使用する
- 作業中の継続監視に向いている
- マンホール内作業や巡回点検向け
固定式
- 特定エリアを常時監視する
- 排水設備や処理設備へ設置する
- 中央監視システムとの連携が可能
マンホール内作業や設備点検では、携帯型が選ばれるケースが一般的です。
3. アラーム機能
硫化水素は人体へ大きな影響を与える可能性があります。
危険な濃度になった際にすぐ異常へ気付けるよう、
- ブザー
- LED
- バイブレーション
による警報機能を備えていることが重要です。
騒音の多い現場では、音だけではなく振動やLEDも有効です。
4. 防爆性能と耐環境性能
硫化水素が発生する設備の中には、可燃性ガスの存在も想定される環境があります。
そのため、防爆認証を取得した製品を使用することが重要です。
また、
- 屋外設備
- 排水設備
- 水処理設備
では、防塵・防水性能も確認しておきたいポイントです。
マンホール内作業では継続監視が重要
マンホール内作業では、
作業前測定
作業を開始する前に硫化水素濃度を確認する
作業中監視
作業中の濃度変化を継続的に監視する
という2つの対策が重要です。
作業開始時に問題がなくても、環境変化によって濃度が上昇する場合があります。
そのため、作業者がガス検知器を携帯しながら作業する運用が広く行われています。
酸素濃度計との違いを理解しておこう
マンホール内作業では、
- 酸欠
- 硫化水素中毒
の両方が発生する可能性があります。
そのため、
| 測定対象 | 使用する測定器 |
| 酸素不足(酸欠) | 酸素濃度計 |
| 硫化水素中毒 | 硫化水素ガス検知器 |
となります。
現場によっては両方の測定が必要になることもあります。
WatchGas PDM+硫化水素ガス検知器(7192000)
マンホール内作業や排水設備で使用する携帯型硫化水素ガス検知器として、WatchGas PDM+ 硫化水素ガス検知器(7192000)があります。
本製品は硫化水素(H₂S)専用の携帯型ガス検知器です。
電源を入れると硫化水素濃度を連続的に監視し、危険な濃度を検知すると作業者へ警報を発します。
主な仕様
| 項目 | 内容 |
| 型式 | 7192000 |
| 測定対象 | 硫化水素(H₂S) |
| 測定範囲 | 0~100ppm |
| 分解能 | 0.1ppm |
| 測定原理 | 電気化学式 |
| 測定方法 | 拡散式 |
| 保護等級 | IP67 |
| 防爆認証 | ATEX、IECEx、CE |
| 使用温度範囲 | -40~50℃ |
| 使用湿度範囲 | 5~95%RH(結露なきこと) |
| アラーム | 95dBブザー、赤色LED、バイブレーション |
| 寸法 | 48×85×22mm |
| 重量 | 93g |
この製品が向いている用途
- マンホール内作業
- 下水道施設
- 排水処理設備
- 汚泥処理設備
- 排水ピット
- 地下設備保守
- 巡回点検
小型・軽量で携帯しやすく、作業中の継続監視に適したモデルです。
マンホール内や排水設備向けの携帯型硫化水素ガス検知器を検討している場合は、WatchGas PDM+ 硫化水素ガス検知器(7192000)の仕様をご確認ください。

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