拡散式と吸引式ガス検知器の違い|用途別に解説

ガス検知器には「拡散式」と「吸引式」がある

ガス検知器を選ぶ際、多くの方が測定対象ガスや警報機能に注目します。

しかし実際の現場では、「どのようにガスを測定するか」という測定方式も重要です。

ガス検知器は大きく分けると、

  • 拡散式
  • 吸引式(ポンプ式)

の2種類があります。

どちらが優れているというわけではなく、用途によって適した方式が異なります。


拡散式ガス検知器とは

拡散式は、周囲の空気を自然にセンサーへ取り込み測定する方式です。

現在、作業者が携帯する小型ガス検知器の多くがこの方式を採用しています。

拡散式のメリット

  • 小型で軽量
  • 構造がシンプル
  • 常時監視に向いている
  • 作業者が携帯しやすい

拡散式のデメリット

  • 離れた場所は測定できない
  • 測定したい場所まで近づく必要がある
  • 入槽前の遠隔測定には向かない

そのため、作業中の監視に適しています。


吸引式(ポンプ式)ガス検知器とは

吸引式は、ポンプによって空気を吸い込み測定する方式です。

ホースやプローブを使用することで、離れた場所の空気を測定できます。

吸引式のメリット

  • 遠隔測定が可能
  • タンク内部を事前確認できる
  • マンホールへ入る前に測定できる
  • 高所や深い場所の測定ができる

吸引式のデメリット

  • 本体が大きくなりやすい
  • ポンプの管理が必要
  • 携帯性は拡散式に劣る

そのため、作業前測定に適しています。


作業前測定と作業中監視で使い分ける

ガス検知器選びで最も大切なのは、

「いつ測定するのか」

を考えることです。

作業前測定

目的は安全確認です。

例えば、

  • マンホールへ入る前
  • タンクへ入槽する前
  • ピットへ立ち入る前
  • 地下設備へ入る前

などに測定を行います。

この場合は、離れた場所から測定できる吸引式が便利です。

作業中監視

目的は環境変化の監視です。

例えば、

  • タンク内部での点検作業
  • マンホール内部での保守作業
  • 地下設備での作業

では、作業中に酸素濃度が変化する可能性があります。

このような場合は、作業者が携帯する拡散式が適しています。


マンホールやタンクでは併用されることも多い

実際の現場では、

作業前

吸引式で安全確認

作業中

拡散式を携帯して継続監視

という運用がよく行われています。

例えばマンホール作業では、

  1. 吸引式で内部の空気を測定
  2. 安全確認後に入坑
  3. 作業者が携帯型ガス検知器を装着
  4. 作業中も継続監視

という流れになります。

タンク内作業や地下設備でも同様です。


作業中監視にはWatchGas PDM+酸素濃度計(7192002)

作業者が携帯する酸素濃度計を探している場合、WatchGas PDM+酸素濃度計(7192002)が選択肢の一つになります。

本製品は拡散式の携帯型酸素濃度計で、酸素濃度を連続的に監視します。

危険な状態になると、

  • 赤色LED
  • 95dBブザー
  • バイブレーション

によって作業者へ警報を通知します。

主な仕様

項目内容
測定対象酸素(O₂)
測定範囲0~30vol%
分解能0.1vol%
測定方式拡散式
測定原理電気化学式
保護等級IP67
防爆認証ATEX、IECEx
本体寸法48×85×22mm
重量104g

この製品が向いている用途

  • マンホール作業中の監視
  • タンク内部作業
  • ピット作業
  • 地下設備点検
  • 窒素置換設備の保守点検
  • プラント巡回点検

作業前測定用の吸引式ガス検知器とは役割が異なり、作業中の継続監視に適したモデルです。


作業中の酸欠対策用として携帯型酸素濃度計を検討している場合は、WatchGas PDM+酸素濃度計(7192002)の仕様をご確認ください。


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