
先日、母と一緒に万博に行こうと予定していたのですが、数日前に「足腰が痛いから手押し車を使いたい」と連絡が…。
予定をずらそうかとも思いましたが、会期終了が迫っているので、万博会場で歩行補助器具をレンタルすることにしました。
万博会場内はユニバーサルデザインが導入されていて、ベビーカーや車いすの来場者をよく見かけるので、今回は歩行補助器具を利用した万博をレポートしたいと思います。
万博の入場ゲートでは、ベビーカー、車いす、歩行補助器具、杖を利用している来場者は優先入場口を利用できます。スタッフさんが案内してくれますので、案内に従って並ぶだけです(混雑状況によっては利用できないときもあります)。
レンタルする場合は、まずアクセシビリティセンターに行きます。入場ゲートの端にありますが、スタッフさんに聞いても知らない人が多いので、事前に場所を確認しておいたほうがいいと思います。
時間帯にもよりますが、レンタルするのに並びます。希望のレンタル品をスタッフさんに伝えて、空きがあれば借りることができます。
今回は無事空きがあったので、歩行補助器具を借りることができました。操作説明を受けて、優先入場口に向かいます。
そしてここでも並びます。手荷物検査を受けて、万博会場到着から入場にかかった時間は1時間でした。操作説明の時間もあったのでずっと並んでいたわけではありませんが、一般の入場ゲートが混んでいるときは優先入場口も混んでいると思ったほうがよさそうです。
万博会場内は段差がないので、歩行器で移動していてつまずくことはありませんでした。徒歩の私より移動速度が早い時もあったくらいです。


パビリオン内も段差がなくスムーズに移動できます。エレベーターも完備されているので、移動に困ることはありませんでした(ネパールパビリオンのエレベーターは建付けが悪く段差があるので注意が必要です!パビリオン内の雰囲気は現地っぽくていい感じです)。


バリアフリートイレも完備されているので、歩行補助器具のまま入ることができて困ることはありませんでした。
パビリオンも優先入場できるところが多いです。
人気のパビリオンや予約のみのところは優先入場できない場合が多いです。時間帯や混雑状況にもよるみたいですので、都度スタッフさんに確認するといいと思います。
フランスパビリオンは障害者手帳がないと優先入場はできませんでしたが、ある程度進むと優先レーンから入場することができました。


サウジアラビアパビリオンは優先レーンから入場できました。おそらく一般レーンだと入場するまで1時間はかかったと思います。


EARTH MARTは当日予約で入場しました。予約のみのパビリオンですので、私が入場したときは優先入場レーンはありませんでした。


万博会場から帰るときも優先口から帰ることができます。地下鉄の駅に向かう行列に並ばなくてもいいですし、歩く距離が短くて助かりました。


万博を楽しんだ次の日は、母はいつも疲れていたそうなのですが、歩行補助器具を利用したおかげでいつもより楽だったそうで、それもよかったです。
ただ、いいことばかりでもありませんでした。
そもそも万博会場は広く、移動だけでかなり歩きます。パビリオンの場所によっては、会場の端から端まで歩くこともあります。
未来の都市パビリオンは、他のパビリオンと離れていて遠く、パビリオンの内容は良かったのですがそこまで移動するのが大変でした。


人が多いので、当たらないように移動するのが大変です。万博会場内は基本的には広く、大屋根リング上も広いので、普段であれば気にしないのですが、人気のパビリオンが集中しているところや行列で狭くなっているところは、特に気を付けながら移動しました。
会場内のバスもありますが、停留所が少ないですし、現在は乗客が多いので乗車するまで並ぶ場合があります。
パビリオンに優先入場できますが、入場した後は一般の方と同じルートを通るので、パビリオン内が混んでいると移動が大変です。
会場にも優先入場・退場できますが、地下鉄やバスは一般の方と同じですので、混んでいると移動が大変です。
展示品は一般の方の目線に合わせて展示されている場合が多いので、展示が見えにくいということもあるそうです。水上ショーも見づらそうでした。
子供連れや体力に不安がある方は、ぜひこれらの優先の仕組みを利用して、大阪・関西万博を楽しんでもらえればと思います。
以上、大阪・関西万博<第11回>レポートでした。
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