【サニー通信】輸送船と港湾

突然ですが、皆さんは海外の製品を購入した際、製品がどのように運ばれてくるか考えたことはありますか?
筆者は、キャスト・アウェイという映画の影響で、航空機で運ばれてくるものが大半だろうというイメージを持っていました。
実際、納期が重視されるような場合、比較的小型で軽量の貨物を運ぶ場合は空輸になるケースが多いですが、一方で大型で重量のある貨物を運ぶ場合は海上輸送、つまり船での輸送が選ばれる傾向があります。

では、輸送船はどのようなルートを通って日本まで来るのでしょうか?

【貨物船と港湾】

コンテナ船・タンカー等の大型船は、海の真ん中を突っ切って航海することはほとんどありません。
たいていは大陸や島に沿って航海し、港に寄って物資の補給や貨物の積替えを行いながら航海をしています。

例えば、ヨーロッパから日本に貨物が運ばれる場合は図のような航路を通ります。
地中海、紅海の陸地に囲まれた海から始まり、その後も陸地に近い航路を通ることで何度も港湾に寄りながら航海します。

港湾では船で使用するの物資の補給や、貨物の積卸しを行っています。
物資が不足すると航海を続けることは不可能ですから、港湾は船での輸送の際に重要な拠点であると言えます。
また、内陸地帯に物資を届けるための物流拠点としても大きな役割を持っています。

さて、大型船が高頻度で出入りする港湾ではどのような環境リスクが考えられるでしょうか?

【港湾地区で活躍する油膜検知器】
港湾ではコンテナ船が貨物の積卸を行い、タンカーは原油の積卸を行います。
この間、バラスト水の排水等により船から油が漏洩する可能性があり、漏洩したた油は周辺海域の環境汚染を引き起こす危険性があります。
油の漏洩に対し、検知器を設置することで万が一漏洩が発生した場合でもいち早く異常を検知し、対応することができます。
特にLDI油膜検知器は霧やもやの影響を受け辛く、寒冷地での使用も可能でございます。

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