
酸欠事故は作業開始前の確認で防げることが多い
酸欠事故は、マンホールやタンク、ピット、地下設備などの閉鎖空間で発生することがあります。
しかし実際には、
- 酸素濃度を測定していなかった
- 換気状況を確認していなかった
- ガス検知器を携帯していなかった
など、作業前の確認不足が原因となるケースも少なくありません。
そのため、安全な作業を行うためには、作業前点検を習慣化することが重要です。
この記事では、現場で活用しやすい作業前点検チェックリストを紹介します。
作業前点検チェックリスト
① 作業場所を確認した
❑作業場所が閉鎖空間に該当する
❑マンホール・タンク・ピット・地下設備である
❑過去に酸欠やガス発生の事例がないか確認した
❑周辺設備からガス流入の可能性がないか確認した
② 作業計画を確認した
❑作業内容を共有した
❑入坑・入槽作業の有無を確認した
❑緊急時の避難方法を確認した
❑連絡体制を確認した
❑監視員の配置を確認した
③ 換気状況を確認した
❑作業前に換気を実施した
❑換気設備が正常に動作している
❑作業中も換気を継続できる
❑換気後に再測定を行った
④ 酸素濃度を測定した
❑作業前に酸素濃度を測定した
❑安全を確認してから立ち入りを行う
❑測定結果を記録した
❑使用した測定器の動作を確認した
酸欠対策では、この工程が特に重要です。
酸素濃度は目視や臭いで判断できないため、必ず測定器で確認する必要があります。
⑤ ガス検知器の状態を確認した
❑電源が正常に入る
❑表示が正常である
❑アラームが動作する
❑外観に破損がない
❑使用期限や点検状況を確認した
⑥ 作業中監視の準備をした
❑作業者全員が必要な保護具を着用した
❑ガス検知器を携帯した
❑警報発生時の対応を確認した
❑緊急連絡先を共有した
作業開始時に安全でも、作業中に環境が変化する可能性があります。
そのため、継続監視が重要です。
作業前測定と作業中監視はどちらも重要
酸欠対策では、作業前測定と作業中監視を目的に応じて使い分けることが重要です。
作業前測定
作業前測定は、作業場所へ立ち入る前に、その場所が安全な状態であるかを確認するための測定です。
マンホールやタンク、ピットなどの閉鎖空間では、酸素濃度を測定し、酸欠の危険がないことを確認してから作業を開始します。
作業中監視
作業中監視は、作業中に酸素濃度が変化していないかを継続的に確認するための監視です。
作業開始時は安全な環境であっても、換気状況の変化や周辺設備の影響によって酸素濃度が低下する場合があります。
そのため、作業者が酸素濃度計を携帯し、異常を早期に検知できるようにすることが重要です。
両方を実施することが大切
作業前測定だけでは、作業中の環境変化を把握できません。また、作業中監視だけでは、危険な環境へ立ち入ることを防げません。
マンホール、タンク、ピット、地下設備などの閉鎖空間作業では、作業前測定と作業中監視の両方を実施することが酸欠対策の基本です。
WatchGas PDM+酸素濃度計(7192002)
酸欠対策を目的とした作業中監視には、WatchGas PDM+酸素濃度計(7192002)が活用できます。
本製品は酸素(O₂)を連続監視する携帯型酸素濃度計です。
異常を検知すると、
- 赤色LED
- 95dBブザー
- バイブレーション
によって作業者へ警報を通知します。
主な仕様
| 項目 | 内容 |
| 測定対象 | 酸素(O₂) |
| 測定範囲 | 0~30vol% |
| 分解能 | 0.1vol% |
| 測定方式 | 拡散式 |
| 測定原理 | 電気化学式 |
| 保護等級 | IP67 |
| 防爆認証 | ATEX、IECEx |
| 重量 | 104g |
| アラーム | LED・ブザー・振動 |
向いている用途
- マンホール作業
- タンク内部点検
- ピット作業
- 地下設備点検
- 窒素置換設備の保守
- 巡回点検業務
軽量で携帯しやすく、作業中の酸素濃度監視に適したモデルです。
作業中の酸欠対策用として携帯型酸素濃度計を検討している場合は、WatchGas PDM+酸素濃度計(7192002)の仕様をご確認ください。

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