
酸素濃度計と4ガス検知器は目的が異なる
ガス検知器を導入する際に、
「酸素濃度計で十分なのか」
「4ガス検知器が必要なのか」
と迷うことがあります。
結論から言うと、
酸欠対策だけが目的なら酸素濃度計、複数のガスリスクがある現場なら4ガス検知器
を選ぶのが基本です。
まずはそれぞれの違いを理解しましょう。
酸素濃度計とは
酸素濃度計は、空気中の酸素濃度を測定する機器です。
主な目的は、
- 酸欠事故防止
- 窒素置換設備での安全確認
- タンク内部作業
- 地下設備作業
- 閉鎖空間での安全管理
です。
酸素濃度が低下すると人体は正常に呼吸できなくなるため、酸素濃度計による監視が重要になります。
向いている現場
- 窒素置換タンク
- 反応槽
- 食品工場
- 研究施設
- 酸素欠乏のみが懸念される設備
4ガス検知器とは
4ガス検知器は、酸素だけでなく複数のガスを同時に測定する機器です。
一般的には次の4種類を測定します。
| 測定ガス | 主なリスク |
| 酸素(O₂) | 酸欠 |
| 可燃性ガス(LEL) | 爆発・火災 |
| 一酸化炭素(CO) | 中毒 |
| 硫化水素(H₂S) | 中毒 |
製品によって測定対象は異なりますが、閉鎖空間で発生しやすい危険ガスをまとめて監視できることが特徴です。
マンホールでは4ガス検知器が選ばれることが多い
マンホールや下水道設備では、
- 酸欠
- 硫化水素
- 可燃性ガス
など複数のリスクが同時に存在する場合があります。
例えば排水設備では、酸素濃度が正常でも硫化水素が発生している可能性があります。
そのため、マンホール作業では4ガス検知器が採用されるケースが少なくありません。
タンクや窒素置換設備では酸素濃度計が有効
一方で、
- 窒素置換設備
- 反応槽
- 酸化防止用タンク
- 食品製造設備
などでは主なリスクが酸欠である場合があります。
このような現場では、
「酸素濃度だけを継続監視したい」
というケースも多くあります。
その場合は酸素専用の酸素濃度計が適しています。
どちらを選ぶべきか判断するポイント
酸素濃度計が向いているケース
- 酸欠対策が主目的
- 窒素置換設備がある
- 酸素だけ監視したい
- 軽量な携帯型が欲しい
- コストを抑えたい
4ガス検知器が向いているケース
- マンホール作業
- 下水道設備
- 排水設備
- 硫化水素の発生が懸念される
- 可燃性ガスの発生が懸念される
- 複数のリスクを同時に監視したい
現場によっては併用することもある
実際には、
- 日常点検は酸素濃度計
- 特殊作業時は4ガス検知器
という運用もあります。
重要なのは、
「何のガスが危険なのか」
を把握して測定器を選ぶことです。
価格や携帯性だけで選ぶのではなく、リスクに応じた測定器を選定しましょう。
酸欠対策に特化するならWatchGas PDM+酸素濃度計(7192002)
酸欠対策を目的としている場合は、WatchGas PDM+酸素濃度計(7192002)が選択肢の一つです。
本製品は酸素(O₂)専用の携帯型酸素濃度計で、電源を入れると酸素濃度を連続監視します。
危険な状態になると、
- 赤色LED
- 95dBブザー
- バイブレーション
で作業者へ異常を通知します。
主な仕様
| 項目 | 内容 |
| 測定対象 | 酸素(O₂) |
| 測定範囲 | 0~30vol% |
| 分解能 | 0.1vol% |
| 測定方式 | 拡散式 |
| 測定原理 | 電気化学式 |
| 保護等級 | IP67 |
| 防爆認証 | ATEX Zone 0、IECEx |
| 重量 | 104g |
| アラーム | LED・ブザー・振動 |
向いている用途
- 窒素置換設備
- タンク内部作業
- 反応槽点検
- 食品工場
- 研究施設
- 酸欠対策を目的とした巡回点検
酸欠対策向けの携帯型酸素濃度計をお探しの場合は、WatchGas PDM+酸素濃度計(7192002)の仕様をご確認ください。

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