
タンク内作業では酸欠リスクへの対策が欠かせない
タンク内部は代表的な閉鎖空間の一つであり、酸欠事故が発生する可能性があります。
特に次のようなタンクでは注意が必要です。
- 原料タンク
- 廃液タンク
- 貯蔵タンク
- 発酵タンク
- 反応槽
- 水処理設備のタンク
タンク内部は換気が不十分になりやすく、内部で酸素が消費されている場合や、窒素などの不活性ガスによって酸素濃度が低下している場合があります。
見た目や臭いでは安全かどうか判断できないため、タンク内作業では酸素濃度の測定が重要です。
なぜタンク内で酸欠が発生するのか
タンク内部で酸欠が起こる主な原因には次のようなものがあります。
窒素置換
製造工程によっては、製品品質の維持や火災防止のために窒素を使用することがあります。
窒素は無色・無臭であるため、タンク内に残留していても気付きにくく、酸素濃度を低下させる原因となります。
酸化反応
金属の腐食や化学反応によって酸素が消費される場合があります。
長期間使用していない設備でも、内部の酸素濃度が低下している可能性があります。
発酵や微生物活動
食品工場や排水処理設備などでは、発酵や微生物の活動によって酸素が消費されることがあります。
そのため、過去の測定結果だけで安全と判断することはできません。
タンク内の酸素濃度測定は「作業前」が基本
タンク内へ立ち入る前には、必ず酸素濃度を確認します。
作業前測定の目的は、
- 酸欠状態ではないか確認する
- 安全に入槽できるか判断する
- 必要に応じて換気を行う
ことです。
安全確認を行わずにタンクへ立ち入ることは非常に危険です。
測定後に換気を行った場合は、再度測定して状態を確認することが重要です。
作業中監視も重要
作業前測定で問題がなかった場合でも、作業中に環境が変化することがあります。
例えば、
- 換気設備の停止
- 周辺工程の影響
- ガスの流入
- 作業内容の変化
によって酸素濃度が変化する可能性があります。
そのため、タンク内部に入る作業者が携帯型酸素濃度計を装着し、作業中も継続して監視することが重要です。
酸素濃度計を選ぶときのポイント
携帯型であること
タンク内作業では作業者が常時携帯できることが重要です。
小型・軽量で装着しやすい製品が適しています。
アラーム機能があること
危険な状態を速やかに認識できるよう、
- LED
- ブザー
- バイブレーション
による警報機能を備えていることを確認しましょう。
防爆性能があること
化学工場や溶剤を扱う設備では、防爆性能が求められる場合があります。
使用環境に応じて適切な認証を取得した機器を選ぶことが重要です。
防塵・防水性能があること
屋外設備や洗浄作業では、水や粉じんにさらされることがあります。
耐環境性能も重要な選定ポイントです。
WatchGas PDM+酸素濃度計(7192002)
タンク内作業の酸欠対策用として、WatchGas PDM+酸素濃度計(7192002)があります。
本製品は酸素(O₂)専用の携帯型ガス検知器で、電源を入れると酸素濃度を連続的に監視します。
危険な状態になると、LED・ブザー・振動による警報で作業者へ知らせます。
主な仕様
| 項目 | 内容 |
| 測定対象 | 酸素(O₂) |
| 測定範囲 | 0~30vol% |
| 分解能 | 0.1vol% |
| 測定方式 | 拡散式 |
| 測定原理 | 電気化学式 |
| 保護等級 | IP67 |
| 防爆認証 | ATEX、IECEx |
| アラーム | 赤色LED・95dBブザー・バイブレーション |
| 本体寸法 | 48×85×22mm |
| 重量 | 104g |
この製品が向いている用途
- タンク内部作業
- 反応槽点検
- 水処理設備の保守
- プラント巡回点検
- マンホール作業
- ピット作業
小型軽量で携帯しやすく、酸欠対策を目的とした作業中監視に適しています。
WatchGas PDM+酸素濃度計の詳細はこちら

まとめ
タンク内作業では、事前に酸素濃度を測定することが重要です。
また、作業開始時に問題がなくても環境が変化する場合があるため、作業中の継続監視も欠かせません。
酸素濃度計を選定する際は、
- 携帯型であること
- アラーム機能があること
- 防爆性能があること
- 防塵・防水性能があること
を確認しましょう。
タンク内作業における酸欠事故防止には、作業前測定と作業中監視の両方を実施することが大切です。
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