
今回は大阪・関西万博でいつも大屋根リングの下で大行列のイタリアパビリオンをレポートしたいと思います。
今回も写真が多めですので、期間限定公開です。
イタリアパビリオンは、「アートは人生を再生する」というテーマを掲げていますが、ここでいう「アート」とは、イタリアが誇る美、創造性、そして卓越した職人技を指す「テクネ」を意味するそうです。
外観は芸術的ですね。 この写真を撮影している私の後ろには入場待ちの大行列です。


入ってすぐに日本とイタリアのコラボレーションのムラーノガラスの作品が展示されています。


通路を進むと、シアタールームに案内されます。
こちらでは、イタリアパビリオンを紹介した映像が流れます。
映像が終わると、スクリーンが動いて奥の展示室に入れるようになります。


展示室には、ファルネーゼのアトラス、ミケランジェロの復活したキリスト、カラヴァッジョのキリストの埋葬等、とても貴重な作品が展示されています。

ファルネーゼのアトラス
筋肉や血管が浮き出ていて、今にも動き出しそうです。西暦2世紀に制作されたとは信じられないくらいです。
警備員がずっと横に立っていて、写真を撮影しようとバッグを床に置いた人が、荷物を床に置かないように注意されるくらい厳重に警備していました。

天井には、1920年に3ヶ月をかけてイタリアから日本に飛行した木造プロペラ機のレプリカが展示されています。ファルネーゼのアトラスを後ろ側から撮影したときに気づきました。周りの展示に夢中で、見過ごすところでした…。

ミケランジェロの復活したキリスト
手や足・胸には磔刑の際についた傷が再現されていて、こちらも造形が美しいです。
写真では見えませんが、顔の左側に製作中に浮き出てきた傷があり、これが原因でミケランジェロは制作を途中で放棄し、のちにベルニーニが完成させたとのことです。

カラヴァッジョのキリストの埋葬
大きい!迫力があります! 部屋全体が暗くて、この絵画にライトが当たっているので、引き込まれそうです。

ヴェナフロのヴィーナス
紀元2世紀頃に製作されたそうで、こちらも大きいです。 左下のイルカの口から水を出していたんじゃないかといわれているそうです。

通路を進むと、レオナルドダヴィンチの「アトランティックコード」が展示されています。
ここでは立ち止まれないので、1ショットでしっかりと撮影しないといけません。
私が撮影した写真はブレてしまったので、今回は掲載できませんがリベンジしたいと思います。
産業技術も見どころが多いです。

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの聖火トーチ。デザインが美しいです。

DTT(Divertor Tokamak Test facility)
建設が進められている核融合実験施設の模型。




イタリア宇宙機関(ASI)の紹介。
手前の透明なタッチパネルを操作すると、奥の大きな液晶画面の表示を切り替えできます。 シアタールームの稼働する液晶パネルといい、さりげない展示物の技術がすごいです。
イタリアパビリオンは、ずっと居られます。
展示物のひとつひとつがすごくてずっと見ていられますし、今回メルマガに掲載していない展示物も多く、じっくりと見ると何時間かかるかわかりません。
ただ、人が多く、入口近くは列に並ぶよう誘導されるので、どうしてもゆっくりと見れないところがあります。 今回ゆっくりと見て回ったつもりなんですが、次回訪問できればもっとじっくりと見たいと思っています。
以上、大阪・関西万博<第7回>レポートでした。
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