【サニー通信】魚とアンモニアの話

魚の養殖をされている方、水質管理はどうしていますか?


天然漁獲が頭打ちの今、急拡大しているのが養殖産業です。
特に場所と魚種を選ばず飼育でき、高い生産性を実現し得る陸上養殖は現在大注目の市場です。

とはいえ魚は存外デリケートな生き物で、水質の変化によってすぐ病気になってしまいます。
定期的に水質をモニタリングし、常に最適な水質を保つ必要があります。

その中でも特に気を付けないといけないのはアンモニア問題です。
魚を水槽の中など限られた領域で飼育していると、水中のアンモニア濃度はどんどん高くなります。
アンモニアは強い毒性を持つため、放っておくと魚の死に直結します。

では、アンモニアはどこから来るのでしょう?
答えは、魚が自らアンモニアを排出しているのです。
どうして自分の首を自分で締めるような事をするのでしょうか・・・・

【なぜ魚はアンモニアを排出する?】
我々人間を含め、生物が生きていくためにはたんぱく質が必要です。
皆さんも普段から肉や魚を食べてたんぱく質を摂取していますよね?
これは魚も同じで、魚が食べているより小さな魚やプランクトン、養殖の場合はエサにたんぱく質が含まれています。

たんぱく質は、摂取されると体内で分解・再構成されて我々の体を作るために利用されます。
このとき、残念ながら摂取した全てのたんぱく質を使い切ることは出来ないため、たんぱく質の”あまり”が生じます。
この”あまり”がアンモニアです。

人間は肝臓でアンモニアを無毒な尿素に変換して体外に排出しますが、魚の場合は多くのアンモニアがそのまま体外に排出されます。
つまり、魚がエサを食べるとアンモニアとなって体外に放出されるということです。

【アンモニアによる水質汚濁】
では、排出されたアンモニアは魚にとってどのような影響を与えるでしょうか?
海や川ではアンモニアはすぐに薄まったり、微生物等により分解されるため、問題になりにくいです。
しかし、水槽などの限られた範囲ではどうでしょう。
魚の排泄物が適切に処理されないと、アンモニアは増えていきます。
アンモニアの濃度が高まると、魚はアンモニア中毒となります。
これは酸欠状態のようなもので、魚がアンモニア中毒になると排泄しない・動かない等の症状がみられ、最終的には死んでしまいます。

つまり狭い水槽で魚を育てるには、アンモニア濃度の管理が重要、ということですね!

【水中のアンモニア濃度管理】
さて、アンモニア濃度の管理が魚の生育には重要、ということは分かりました。
それでは、どれくらいの濃度で管理すればいいのでしょうか?
これは種類によっても異なるのですが、0.2、0.3、0.5ppmなど、1ppmよりも更に低い濃度が好ましいようです。%に換算すると0.00005%と非常に低い濃度です。

弊社が取扱うInstranアンモニア計では、淡水・海水に関わらず1ppm以下のアンモニアをオンライン式で高精度で測定することが可能です。
低濃度のアンモニアを測定したい方はぜひ製品詳細をご確認ください。

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