100年後も
必要とされる企業へ
100年後の地球のため
発展の裏側で産業を支える

代表取締役社長玄地良隆

2021年で創業60年を数える御社の“技術商社”としてのこだわりとは?

「サニー・トレーディング」は1961年の創業から現在まで、海外の優良な工業製品を「国内のお客様の発展のため」、そして「100年後の地球のため」にお届けしてまいりました。そんな弊社のこだわりは、常に“モノづくり”に関わりつづけ、専門能力を有した社員の集合体である“技術商社”として存在感を放つこと。

そのため、「お客様と社会の発展に貢献すること」こそが当社の使命と考え、現場・現物・現実を行動の指針とする「三現主義」をテーマに掲げています。

「三現主義」について、詳しくご説明いただけますか。

「三現主義」とは、①「現場」を重視し、②「現物」を見て、③「現実」を直視して、課題解決と向きあう真摯な姿勢を表しています。

すなわち、①ステークホルダーの課題解決に貢献するベストパートナーであること、②社員が成長と貢献を実感できる組織であること、③技術革新に挑み続ける専門能力を有した技術商社であること。この3つの指針を貫き通すことで、一介の商社にとどまらず、カスタマーファースト・トラブルファーストの精神をモットーに、お客様のニーズにお応えすることができると考えております。

宇宙事業や再生エネルギーなど、御社では最先端の分野を扱っていますね。

弊社はロケットや燃料電池自動車などに用いられる精密機器に特化した専門商社として、長年、実績を重ねて参りました。製品は、海外の大手メーカーの製品を中心に仕入れを行い、国内仕様にカスタマイズしてご提供しております。

商社とはいえ現場対応には特に注力しておりまして、24時間以内の初期診断を柱として、すべての営業スタッフが現場作業に対応できる技術力を持っています。そのため私たちは、専門商社であり技術商社でもあると自負しております。

お客様のニーズに合わせた提案力が支持されているそうですが。

はい。特に喜んでいただいているのが、小回りの利く中小企業であり、かつ技術商社であるという利点を生かした独自のご提案です。「扱っていない製品でもご要望があれば探す。探してもなければ作る」という攻めの姿勢を大切にしながら、製品購入後に配管などを組んでシステム化するという“お客様のひと手間”をなくすため、国内の充実したパートナーシップを活用して複数の製品をシステム化してから引き渡すことを得意としています。また納入前トライアルによる品質確保や、既存設計の改良を推進することによる納期短縮なども実施しています。

「社員教育」についてお聞かせください。

昨年(2020年)、創業家出身で当社の株主であった前オーナーが、さらなる事業成長を視野に事業承継を考え、その過程でMBOを行うことを選択して、私が代表取締役を務めることになりました。そのとき最初に取り組んだのが“働き方改革”で、フレックス制やテレワーク、時間休制度、デジタルツールの導入などの課題が山積みでした。この多岐にわたる項目の中でも「社員教育制度」の改革は最重要事項でした。

具体的には、これまでは主に国内の協力企業の工場などで現場力を磨くことをメインとしてきましたが、今後は座学による基礎力の定着にも力を入れていく方針です。また当社は貿易商社ですから、ある程度の語学力も必要になりますので、海外メーカーへの出向制度を確立して語学力・商品知識を強化し、メーカー様とのコミュニケーションラインを拡充していきたいと考えています。とはいえ、就任当時から現在(2021年5月)にかけては、折しもコロナ禍真っ只中。この混乱が終息を迎えた暁にはすぐに海外研修を始められるよう、現在、準備を進めているところです。さらに、各種資格取得制度を整備するなどして、当社社員の学習機会と成長意欲の両面を後押ししていきたいですね。

お客様へのメッセージとともに、今後の展望をお聞かせください。

「サニー・トレーディング」が創業60周年を迎えることができたのは、当社の価値を認めてくださり常に温かいご支援とご声援いただいているお客様のお力です。すべては、力強いお客様の存在と、商品提供を引き受けてくださる、国内や欧米を中心とした優良なビジネスパートナー様のおかげであると感謝しております。

当社は社員数約50名という独立系の中小企業であるが故に、決して市場の主役になることはありませんが、「業界の発展を陰ながら支え、最善を尽くし、発展の裏側・片隅で光り輝く存在となりたい」との思いで日々、邁進しております。今後はその思いに賛同してくださる取引先の方々を広く募り、水素エネルギーに代表される新エネルギーを地方で活用できる仕組み作りのお手伝いをしたいと考えております。

合言葉は「お客様の発展のため、100年後の地球のため」。これからもお客様が技術革新を進めていく上で必要不可欠な存在として認めていただけるよう、誠心誠意、取り組んで参ります。ぜひご期待ください。